高知新聞社会福祉事業団 軽費老人ホームA型 軽費老人ホームA型 あかねの里

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ごあいさつ

 「あかねの里」が創設されて50年になりました。前身は昭和40年10月1日、高知市小石木町に開設された「筆山寮」です。終戦から20年を経て、戦争を経験した人が老境に差し掛かったころで、「日本の経済は良くなってきているが、戦争で辛酸をなめた人の中にはいまだに生活に恵まれない人がいる。せめて老後を健やかに過ごしてもらおう」との思いから設立に至ったと聞きます。
 実際、「軽費老人ホーム」の名称の通り、「安い費用で入れる老人の施設」を目指したのでした。「A型」とは朝昼晩3回の食事が提供されるもので、さほど介護の要らない方の生活を支えています。
 半世紀を経た今、私たちの施設の課題、務めが大きく二つあります。一つは「軽費」の機能維持です。豊かになった日本ですけれども、すべての人が潤っているわけではありません。昨今、「下流老人」の言葉も生まれ、貧富の格差は広がってきており、困っているお年寄りも少なくありません。経済的に困窮した人に手を差し伸べることが、創設した先輩の遺志を引き継ぐ、施設の務めです。
 二番目の課題は入居者の健康をどのように守っていくかです。「自立した人の施設」を標ぼうしていますが、利用者の平均年齢は年ごとに上昇し今は85歳2カ月、介護保険のサービスを受ける人も増加してきています。要支援、要介護の認定を受けなくてもいいように健康を維持できないか、また介護度の改善はできないか、医療・看護・福祉・調理が連携を取りながら「介護サービス0」を目指しています。なお、私たちの施設は入居者の年齢が取りも直さず健康年齢となりますが、この年齢を「100歳」まで引き上げるのが実現可能な夢としています。
 筆山の地から朝倉の現在地に移転したのが平成11年9月。施設の新しい名前を入居者や役職員ともども考え、「あかねの里」と改称しました。あかね色の夕日は翌日晴れをもたらすことから、将来への希望をイメージしたのです。命名した関係者の一人は、女流歌人・額田王(ぬかだのおおきみ)の「あかねさす紫野行き標野(しめの)行き…」の万葉歌に言及、「こんな淡い思いも恋心も良いのでは」と話しておりましたが、入居者や役職員がそれぞれ希望を持ち、楽しく暮らしていける未来志向の施設を目指しています。
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