高知新聞社会福祉事業団 軽費老人ホームA型 軽費老人ホームA型 あかねの里

お問い合わせはこちら
  • 088-844-1313
  • 高知市朝倉丙1644番地1

施設長のふれあい日記ご意見・ご感想などはこちらにお寄せください

掲載日:2016年1月7日

中流老人

 昨年の流行語にもなった「下流老人」。この言葉を作った藤田孝典さんは、下流老人を「生活保護相当基準で暮らす高齢者、およびその恐れがある高齢者」と定義づけています。例えば、ひと月の給料が25万円あった人が厚生年金の保険料を40年間、払い続けても受け取れる年金は月に13万円ほどで、ある程度の蓄えがないと生活にゆとりは生まれません。まして病気やけがなどで多くの医療費がかかったならば年金だけでの生活は難しくなります。ですから普通に生活していた人が「下流老人」になる恐れは十二分にあります。

 初春開けてお正月です。せめて中くらいのめでたさを求めて、今の年金でも生活保護のレベル以上の生活を維持、上流老人ならずとも中流老人を守る、なる方法を少し考えてみます。

 地域の絆が薄くなったとも言われますが、まずは新しい友人を作ることです。昨今は家族や肉親が遠く離れた所に暮らし、余儀なく独り暮らしの人も多くなってきていますし、「遠くの親戚より近くの他人」とのことわざもあります。ここは積極的に友達を作ってください。これまでのしがらみの中での友とは違う友が見つかり、これまでと違う交友が始まるかもしれません。願わくは自分より年下の方が頼りがいがありますから、年少も視野に入れてお探しください。このような友達探しからも元気が得られることでしょう。

 友を持つことは、病気や万が一に備えるということ以上に健康維持、病気予防にもつながります。早寝早起き、禁酒禁煙(せめて節酒節煙)、運動に努め、バランスの良い食事にも気をつけることが健康維持の秘訣でしょうが、これらの生活習慣は友人と一緒なら長続きします。早朝の朝日の中を一緒に運動し、たまには一緒に食事を作り、語らいの時間を持つことで食事もおいしく、深酒やヘビースモーキングもなくなるでしょう。そんな生活で医療にかける費用は少なくなり、生活が困窮する大きな原因が一つなくなります。

 また、自分の5年後、10年後を見据えてお早めに高齢者施設を研究し、お探しください。親の施設入所を苦慮している多くの団塊の世代の方を見受けますが、もう自分のこととして施設入所を考えてください。「施設に入所できたら幸運だ」とも言われますが、施設に入居できている人と、いない人とは出費に大きな開きがあるようです。人気のある施設は、昔、20回も30回も申し込み、ようやく当たった「分譲団地」申し込みの倍率です。衣と食はそれなりに豊かになりましたが、住は一生の課題ですね。福祉の勉強を重ね、最適のついのすみかを手繰り寄せてください。

 これは数少ないかもしれませんが、「熟年離婚」は回避できたらと思います。「生活能力障害」との言葉もありますが、さほど家事をやったことのない独り暮らしの男性の中には、熟年離婚後に日常生活を営む力がなくなる傾向もあり、ストレスもたまるとともに生計がかさむものです。それなりに手にしている退職金や年金も、生活能力障害があれば意外と早くなくなります。かりに離婚となりましても、料理などを学び、自分で食べる物はしっかりとこしらえるのが健康で長生き、金欠病対策にもなります。

 これ以外にも中流を維持、守る方法は他にもいろいろあるでしょうが、差し当たってやりやすいかなと思えるものを掲げました。もちろん私も中流維持を目指しますが、この中でも妻に「離婚届にサインして」と言われないよう相和すことから始めますか。

一覧へ戻る

PAGE TOP